ダイハードについて

ダイハード4

本作はテレビ映画「こちらブルームーン探偵社」で得た知名度を武器に映画界に転向したブルース・ウィリスを不動のスターに押し上げた。世間とズレてしまった意固地な自分自身に呆れながらも、体を張って愛する者の命を守ろうとするキャラクターを打ち立てたウィリスは本作の成功に大きく貢献している。

命がけの追いかけっこで傷だらけになりながらジョークを交えて相手を挑発する主人公に対し、悪役がサヴィル・ロウ仕立ての背広を着ているのも好対照。監督のジョン・マクティアナンは高層ビルという縦の構図をアクションに生かし、ビルの内部の人工灯や外で無機質に光り続ける街の明かりで追い詰められた心理を表現。

また、爆破シーンもエクスプロージョンを直に見せずに、閉じられたビル内部で粉砕される際のタイムラグを使いサスペンスを高めている。敵の監視の中、あの手この手を使ってフロアを移動する主人公を撮影したカットも秀逸であり、過去の西部劇や脱走劇へのオマージュとしても捉えられる。


それまでのアクション映画といえばメジャー系ではアーノルド・シュワルツェネッガーやシルベスター・スタローンのような肉体派俳優が巨悪と正面から戦うイメージが強かったが、劣勢の主人公が頭脳で挑んでいくという遊びの要素を大きく取り入れたことが観客に受けた。その後『ダイ・ハード』の二番煎じのようなアクション映画が多発し、メジャー系の新たなアクション映画の革命は1994年の『スピード』まで待たなければならなかった。

設定された舞台は架空の日系企業が建築した超高層ビル(ナカトミビル)で、当時の対日赤字からくる反日感情が色濃く反映されていたと考えられているが、同時に状況的に劣勢の主人公が頭脳を駆使して挑んでいくストーリーは黒沢映画の用心棒に通ずるものものがある。


興行的に大ヒットしたため、1990年に『ダイ・ハード2』、1995年に『ダイ・ハード3』、2007年『ダイ・ハード4.0』とシリーズ化されている。

題名は「なかなか死なない」(直訳)、「こんちくしょう」「諦めるな」(原作は「永遠になどあり得ない」)の意。

日本では吹き替え版が3種類存在し、ブルース・ウィリス演じるマクレーンには野沢那智、樋浦勉、村野武範が演じている。いずれも1から3まですべてアフレコを行っている。DVDで採用されているのは樋浦勉版。野沢那智版はテレビ放送版で採用されているがフジテレビ系「ゴールデン洋画劇場(現土曜プレミアム)」のみ村野武範版だった。

パウエルがカールを射殺するラストシーンにかかる音楽はマイケル・ケイメンではなくジェームズ・ホーナーが作曲した『エイリアン2』の不採用曲。公式サウンドトラックの発売されなかった本作で、一般的に音源が入手出来るのはこのナンバーだけである。


ラストでハンスがビルから落とされるシーンがあるが、このシーンの撮影のときアラン・リックマンは「○○秒後に落とす」と言われたが、その前にいきなり落とされたので、非常に驚いた表情をしている。あれは演技ではなく素である。


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posted by ダイハード4 at 22:37 | ダイハード
映画ダイハード4.0:ブルースウィルス
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